産後のケア
当院では1時間以上時間をかけて、骨盤周りと背骨、脚にかけて丁寧に施術していきます。
指圧(脊椎矯正)マッサージ(拘縮靭帯ほぐし)(筋・筋膜リリース)関節モビリゼーション、アクティカイロを行います。
出産後、
こんな悩みはありますか?
- 骨盤や股関節あたりが痛い
- 腰痛がある、以前よりも悪化した
- 下半身がむくんでいる
- ぽっこりお腹が解消されない
- 骨盤矯正をしないといけないと聞いたけど…
実は、骨盤は単体で歪むことはありません。
ですが、産後に骨盤ケア、骨盤ストレッチを行うことはすこやかな心身を保つために大切なことです。
骨盤と体幹のゆがみについて、正しい知識
本来骨盤は人体最大の内臓保護固定関節であるため、骨盤単体で歪むことはなく、「骨盤矯正」という医学用語はありません。骨盤の周りは強靭な靭帯で補正されているため、この靭帯由来の拘縮伸張による脊椎や骨盤の傾きを、一般的に「骨盤の歪み」と呼びます。
また、脚の長さが左右で違うのは運動生理学的に普通のことで、骨盤の歪みを原因とするものではありません。
骨盤の傾きは、男性より女性の方に現れやすいです。女性の骨盤は空洞が大きく、かつ女性ホルモンの影響により軟骨靭帯が開きやすい骨格になっているためです。通常、骨盤は夜に開き、朝方に閉まります。
妊娠中~産後にかけての骨盤の状態
妊娠中は、ホルモン(リラキシン)により骨盤は開いた状態にあり、出産後4ヶ月ほどで自然に閉まります。
しかし出産直後は靭帯が不安定なため、歩行や横座り、あぐら、育児による疲労などが原因で片側の筋肉が硬くなり、背骨や骨盤が傾いてしまうケースがあります。これを防ぐには、出産後に重い荷物を持たない、横座りをしないなど、とにかく身体を安静にしておくことが大切です。
通常であれば、骨盤はオキシトシンのはたらきにより産後2〜3ヶ月ほどで自然に閉まります。
産後から6ヶ月ほど経ってから、産後ケア・骨盤周りのストレッチを行うことで、しばらく使われていなかった筋肉が目を覚まします。
骨盤ケアの大切なポイント
- 骨盤は固定関節で内転筋筋力の低下によるO脚
- 骨盤が歪むではなく、筋力低下による前後のアンバランス
- 股関節の外側変位は、出産直後の過運動が原因
- 帝王切開でも産後1ヶ月は骨盤が緩みます
- 出産後に骨盤ベルトを装着するなどのセルフケアを行うことが、肥満、腰痛防止に効果的です
- 脚の長さは生理運動学的に、左右非対称が普通
- 普段の姿勢は踵より少し前の重心、股関節と大胸筋の筋肉を和らげると骨盤はまっすぐになります
- お尻を後ろに突き出したスクワットを毎日することで、骨盤の傾きは改善されます
骨盤は腰痛予防、肥満予防のパワーポイントです。だからこそ正しい知識を理解されたうえで施術を受けていただくことをおすすめします。